跳ね馬のように乱暴だけど、

勢いだけで触れたものへの感想を残していくブログ。

ササユリカフェ(座トークのことも少し)

先日、西荻窪にあるササユリカフェにお邪魔させて頂いた。

 

今回のお目当てはこちら。

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10月4日〜29日までルパン三世PART5の制作資料が展示中なのだ。

昨年血煙の石川五ェ門の円盤が発売された際にも同じように展示があったことは知っていたが惜しくも足を伸ばすことが叶わなかったので、私にとっては初めてのササユリカフェとなった。

 

この日は土曜日。予約なしで昼過ぎごろ店内へと足を踏み入れると、これからの時間は予約のみで店内が満席になってしまうとのことでテラス席へと案内していただいた。

住宅やあまり高くないビルが多く建っている西荻窪。屋上からの景色は地味ではあるが静かな環境も相まって大変落ち着く印象を受けた。偶に聞こえてくる電車の音に味わいを感じる。

この日は生憎の曇りであったが、晴れの日であれば優しい日差しの下でポカポカと益々いい雰囲気のランチタイムを過ごすことが出来たであろう。

 

まず注文させて頂いたメニューはランチメニュー内のカレー合いがけセット。

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ジンジャーたっぷりキーマカレーとリンゴたっぷりキノコカレーのカレーの2種類のカレーがご飯の上にかけられている贅沢なメニューだ。

カレーだけではなくサラダ、スープ、食後のコーヒー(紅茶の選択も可)がついて1300円(税抜き)。とても優しいお値段に感じた。

味の方も本当に美味しかった。キーマカレーのピリッとした辛味とキノコカレーの甘さのバランスが素晴らしい。温かいコーンスープと野菜がたっぷりのサラダで栄養バランスまで整えてくれる。非常に有難い。食後のコーヒーもクセが強すぎない味わいで香りも良く、こちらもまた好みのコーヒーであった。

 

ランチ後一度店内へ入りゆっくりと展示資料を見させていただいた。24話中抜粋された回の絵コンテとOP、ED、その他名シーンの原画資料等から製作段階のラフスケッチやメイン・サブキャラクターの設定資料等、兎に角展示資料の量が莫大なのだ。短時間ではとても見終わらない。どれも見応えあるものばかりで夢中になって目を通している自分がいた。

絵コンテに残されたメモから何気ないシーンの裏で動くキャラクターの心情を知ることができ、またその話を見る目線が変わる事もあった。制作側の意図を知ることでこんなにも作品の見方が変わるのかと驚かされる程であった。

 

個人的に19話(7.62mmのミラージュ)の絵コンテが置いていなかったのは残念であったが、寧ろ知り過ぎないことで又楽しめる点もあるだろうと思うことにした。他の回の資料がこれだけの量見られただけでも十分過ぎるほどの贅沢なことなのである。

23話(その時、古くからの相棒が言った)の絵コンテには泣かされた。1人追い詰められた次元が何を思っていたのか…まだササユリカフェに足を伸ばされていない方には是非自らの目で確認してほしい。

次元大介というキャラクターは余り多くを語らないし、あまり物事に対して感情的になることもないキャラクターである。それ故にこう言った形で制作資料に直接触れる機会や演者へのインタビューを読んで初めてその考えていたことを知ると言ったことも多い。深いところに触れ、又再度このキャラクターの良さを実感させられるのである。罪な男だ。

 

暫くの間夢中になって資料に目を通していたら随分時間が経っていたことに気がついたので一度ティータイムとすることにした。

注文させて頂いたのはスコーンとエスプレッソ(シングル)。

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表面はサクサク中は柔らかいスコーンを2種類のジャムとクリームで楽しめる。エスプレッソのほろ苦さと相まってこちらも大変美味しかった。

 

ティータイムを終え再度店内に展示されている資料を見させていただき、帰り際展示共に置かれているスケッチブックにメッセージを残すことにした。スケッチブックを開くと皆様の素敵なイラストとメッセージが沢山…知っている方のものも見かけ何だか嬉しい気分になった。

 

茶店という空間でお茶を楽しみつつアニメの制作資料に触れられる。こう言った機会が今後どんどん増えてくれることを願うばかりだ。また毎度貴重な空間を設けてくださるこちらの喫茶店とテレコムアニメーションには大変感謝している。

 

その前週に新宿ロフトプラスワンで開かれたテレコム座トークにも参加させて頂いたのであるが、既にTwitter上にレポートが沢山上がっていることや何処までの内容を書いていいのか分からないので内容は今回は割愛する。

その中で開催された抽選会で原型師・鬼山尚丈氏のアルベールのフィギュアを頂いた。

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細かく精巧に作られたアルベールに思わず惚れ惚れしてしまう。本当に本当に有難い。私が頂いてしまった良いのか…

 

テレコム座トーク、ササユリカフェとルパン三世PART5制作の裏側に多く触れることができた10月。貴重なお話の数々を元に再度作品を観直したい。